【現状把握】米国CPIと市場の反応 データの確認

どうもうしぐまです。

最近マクロ環境が起きている物事や、データに対して値動きが矛盾しているように見える状況なので、逆にチャンスも近いんじゃないかと考えてしまいますね。何かおかしい気がするというか、ざわざわします。

自分のビューの前提なども確認するために今回はマクロ記事を書きます。

中小型株式の投資はマクロが弱くなる局面は基本きついんですよね。

今回の目次は以下です。

  • 米国CPIの内容を確認
  • 直近確認してきたマクロデータのおさらい
  • 投資判断とビュー

それでは行ってみましょう。

米国CPIの内容を確認

予測値はどこの予測値持ってくるかで多少変わるのですが、ざっくりいくと全体の数字は予想よりも低く、エネルギー価格の影響とかを除いたコアは予想通りの結果でした。

ヘッドライン 前月比 結果 0.1% vs 予想 0.3%

ヘッドライン 前年比 結果 5.0% vs 予想 5.2%

コア 前月比 結果 0.4% vs 予想 0.4%

コア 前年比 結果 5.6% vs 予想 5.6%

元のデータみんなどこ見ているのって思う人も多いと思うので確認できるリンク張っておきます

Access Denied

上記ページのHTMLをクリック。

下の方にスクロールすると表があり内訳をみることができます。

ネットで過去推移から棒グラフでまとめている画像があったのでそちらも拝借してしまいましょう。

原油価格も落ち着いてきて、エネルギーの下落がCPI全体への影響が大きそうですが、逆に言えばサービスとか他の部分ってまだこんなに高いのかって印象ですね。

ちなみに中古車だけ11月からマイナスなので、先日まとめたネクステージとかバイク王当たりの決算数字の悪化はこーゆうとこ見れていれば予見できたかもですね。

【個別分析】3186 ネクステージ 中古車価格の低下の意味を考える。

3月中旬のSVB破綻ニュースが起きてから米国の貸し出し自体がかなり減少しているというデータをちらほら見かけたので、ローンを組んで購入するような不動産、自動車などの商品の動向がまず厳しくなっていくのかもしれないですね。

直近確認してきたマクロデータのおさらい

  • 雇用に関連するもの

【現状把握】人員削減って見出しのニュースをよく見る気がしたので、まとめてみた。

【現状把握】雇用統計と市場の動き ここで働かせてください!!

  • ISM製造業指数などの受注生産に関連するもの

【経済指標】ISM製造業指数の結果

【個別銘柄】6506 安川電機 業績見込みの数字から景気の動きを考える。

【個別株式】サムスン電子 メモリー半導体分野で赤字。

  • 物価動向に関連するもの

【マクロ現状把握】PCEの伸びが鈍化 安心している株式市場??

諸々データは見ているのですが改めてまとめていきますと、

◆遅行指数である雇用系。

まずは雇用に関してはJoltsの求人数の低下や、人員削減ニュースをIT企業を中心に発表していましたが、雇用統計の数字はいまだに堅調。特に失業率が予想よりも低く3.5%の水準であり、FRBの目線で行くとまだまだ雇用は強い状況であると考えられます。

◆一致指数である製造業の業績など(先行である受注関連推移)

ISM製造業指数の数字が予想より悪く、特に新規受注の数字の落ち込みはかなり強烈です。

個別企業で見ても安川電機の受注高の四半期推移の落ち込みなどでも景気が後退し始めていることはデータが示している印象です。

◆物価の数字とFRBの反応と市場の反応

物価も明らかに鈍化はしてきているのですが、コアやPCEなどのエネルギー価格とかとは関係ない部分のインフレ率が依然として5%とかの水準なので、目標の2%まで下げるためには、まだ若干の利上げが必要もしくは、現状の金利水準は少なくとも維持することが必要だと考えられます。

そのような状況で、すでにSVBの破綻やクレディスイスの買収、ドイツ銀行がパニックで売り込まれるなど銀行系のセクターはかなり怪しい雰囲気ですね。

米債の利回りは3月のSVB破綻のところから一気にめちゃくちゃ弱気ですね。絶対利下げすることになると言わんばかりの動きです。

とはいえ、現状のインフレ率でいくと利下げという選択肢はありえないんですよね。債券プレイヤーは何かが壊れることを前提に動いていますね。

対して、株式のプレイヤーはガン無視です。

SVB破綻前が4,050とかなので、そこから3,850くらいまで下げたのに、いまや4,130ということでめちゃくちゃ強気ですね。金利が下がるなら買えばいいってノリなんでしょうが、FRBが利下げを仮に決断する場合は、何かが壊れるという前提がないといけないんですがね。。

投資判断とビュー

具体的に債券のプレイヤーはどこら辺から今の利上げをやめて利下げすると思っているのかを市場の価格から見ていきましょう。

CME FedWatch Tool – CME Group

FedWatchツールの数字を見ましょう。これは将来のFOMC決定会合で金利がどう動くのかを、現在の金利の市場で取引されている利回りからマーケットはどう考えているのかを確認するツールです。

見方がわからないとさっぱりだと思うのですが、いまは3 523というタブが選択されていて、これは2023年5月3日の次回のFOMC会合の日付ですね。

その会合の日付でみると、それぞれ政策金利が4.75~5.00%が27.3%,5.00~5.25%になる確率を72.7%と見ている値段でいま金利は取引されてまっせってことです。すごいざっくりな説明です笑

何か新しいニュースが出ると、市場の取引されてる値段が動き、ここの確率予測も変化します。

左のタブのProbabilitiesをクリックすると今後の決定会合の日付までの期間でそれぞれ金利水準がいまいくらで取引されているのかから予測政策金利の確率が表示されます。

これ見ると2023年11月01日の時には明確に利下げが始まるということで、何事もなく夏を超えることは無理だろうと思っていることがわかりますね。

これは過去25年の米国の政策金利の推移ですが、今回はコロナの時みたいに危なくなったらまたすぐゼロ金利にすればいいやとは言えないインフレ率ですからね。

ここからは基本的にリスク資産は難しいのでは?という考えと、でもインフレもヘッジしないといけないという非常に難しいマーケット環境になりそうです。

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