どうもうしぐまです。
とうとう黒田総裁から植田総裁に交代ということで、ひとまず二人の顔写真でも比較してみますか。


正直顔だけみても別にどんな人かわからんですね笑
ちなみに、リアルタイムでyoutubeのコメント欄見ていましたが民度が低くて笑いました笑
本題に入りますが、記者会見の受け答えはかなり無難で、当たり障りなくこなした印象でした。
うしぐまなりに見た印象などをまとめていきたいと考えています。
主な要点は以下です。
- 現状の緩和政策を変更するのか、しないのか?
- 政策を変更する場合に何を基準に行うのか?
- 現状の政策の結果の評価について、どう考えているのか?
それでは行ってみましょう。
現状の緩和政策を変更するのか、しないのか?
これに関しては、現状の日本経済の状況を考えるとすぐに政策を変更すべきではなく、現状の緩和政策を維持するという回答で一貫していましたね。
ここで余計なこと言うと何かが吹き飛ぶリスクしかないので、ある意味当たり前の答弁だった印象です笑
対して、それと同時にイールドカーブコントロールによる弊害としての市場機能の低下については気にしているという印象を受けました。
直近米国の債券利回りが銀行破綻などのイベントを受けて下がり、それに伴い日本の債券金利もものすごく歪んでいるわけではなく、比較的マイルドなカーブになっているという発言もありましたので、あくまで金融政策の副作用だけで行動を変えるわけではなく、世界の経済の状態を見て判断するという方向性なのかと感じました。
ということで、すぐにサプライズで何かを修正する可能性は低そうです。逆にサプライズがあればよほど強烈な圧力が日銀にかかっていると考えていいでしょう。
ちなみに、下記の記事でも触れられている、植田さんが寄稿した

『証券アナリストジャーナル』2016年10月号に寄稿した論文「マイナス金利政策の採用と功罪」
を意識した論文に関して関連した質問で、論文の主張通りの政策を行っていくと考えていいのかという質問は、
見事に政策担当者と学者としての立場により、判断が変わることはあるという旨の発言で回避されていましたね笑
政策を変更する場合に何を基準に行うのか?
この論点に関する質問も多かったですね。
金融緩和による市場機能の低下と、実体経済の状況のトレードオフに対して、どちらを重視して判断するのかという意図の質問が多かったと思います。
基本的には実体経済の数字、つまるところ持続的なインフレ目標の達成がされて経済が成長軌道にのったと判断した場合に、政策を変更していくといった回答だったと思います。
現状の景気に関する認識として、春闘の賃上げなど、完全なデフレからは脱却していく兆しはあるが、安定的に物価が成長するという判断は下せないというテンプレ回答でしたね。
とはいえ、インフレに関して現状のヘッドラインは非常に高いところまで来ているという発言や、
急激に金融政策を転換することはよくないため、前もって的確に政策を変更するタイミングを判断したいといった、去年のFRBがインフレ対応が後手になり、急激に利上げをせざるを得なかった状況も考えているように感じましたね。特にこの急激に金利を上げるのは望ましくないという部分については、あまり質問がなかったですがという前置きを置いたうえで、自分から触れていたので、気にしている印象を受けました。
現時点の感覚で言えば、無理やり利上げをするわけではなく、経済の状況に合わせて判断するということでしたが、できれば記者の質問で、去年の米国やFRBを引き合いに出して、現状のインフレヘッドラインの高さが継続し、インフレ対応が後手になるリスクをどう認識しているかとか聞いてほしかったです。
現状の政策の結果の評価について、どう考えているのか?
こちらに関してはもうほぼテンプレでしたね。ただ手放しでデフレ脱却をしたから素晴らしいというわけでもなく、政策の効果と副作用をネットしたうえで判断するべきという発言だったかと思います。
現状の副作用の問題だけを取り上げるべきでもないといったことですね。
印象的だったのが、仮に黒田さんが異次元緩和を判断した状況で自分が総裁だった場合に、同じような判断ができるとは思えない大胆なことをされたという旨の発言がありましたね。
金融政策だけをやっていれば経済が上向くわけでなく、長期的な経済成長は供給サイドによって決まる。金融政策は需要サイドに働きかけをできるが、供給サイドの成長に関しては、政府が主導で企業に設備投資や生産性の向上などをしていくインセンティブを与えるべきといった旨の発言があったのはよかったです。そろそろ日本政府の怠慢を指摘して、金融政策一辺倒でかりそめの株価上昇率や名目GDPの成長率だけを成果ということをやめさせてほしいですね。
総じて当たり障りはなく、無難に乗り切ったという印象でした。
と思っていましたが、だいぶ米債利回りが戻ってきたのもあり円安方向に動きましたね笑
会見していたときからドル円が1.3%くらい上がってます。
ボラが欲しかった投資家としてはつまらない会見だったかなとも感じましたが、このつまらないという印象こそがうまく乗り切ったという証拠なのかもしれないですね笑
現状の市場を見ていくと米債の特に長期利回りだけが先走って下がり、その結果としてドルが売られている状況に見えます。何事もなければ米債利回りの上昇とともにドル高になるのでしょうが、次は何が引き金になるのか、、また大きなニュースが出るのを待つことになりそうですね。
うしぐまは景気に対して弱気なので、最近の記事のように景気が悪くなるデータに目がいきがちですが、逆のデータもそろそろ探してバイアスに注意しないとですね。
【個別銘柄】6506 安川電機 業績見込みの数字から景気の動きを考える。
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