【現状把握】ドル円の今後の動き。黒田時代の終焉。

どうもうしぐまです。

Jolts求人の数字悪かったですね。この間人員削減の記事とかもまとめましたが、解雇と同時に求人数も減るのは普通ということで、急激な金利上昇ダメージが表面化してきたのかなと思います。

【現状把握】人員削減って見出しのニュースをよく見る気がしたので、まとめてみた。

人手不足から採用しない企業が増えているということであれば、財やサービスの消費が収まってきて、消費が下がると同時にインフレも落ち着いてくるのでは?と考えることもできそうですね。

それに伴い米国債券利回りが低下し、ドル安方向に、さらに日銀もやっと黒田時代が終焉を迎えるということで、去年に引き続き、ハードカレンシーとは思えないボラで円が動くことも想定されるので、見ているポイントをまとめます。去年の1ドル150円は本当にひどかった、、、

今回の目次は以下です。

  • ドル側の動きは金利とインフレを注視。政策金利だけでなく、10年満期の債券利回りを見る。
  • 円は日銀の政策を注視。国内インフレ率と政治側の意図を考える。
  • まとめ

それでは行ってみましょう。

ドル側の動きは金利とインフレを注視。政策金利よりも、債券利回りのカーブを見る。

うしぐまは株式投資も指数の値動きを把握するうえで、金利の理解は必須だと考えているのですが、金利の話って本当にもうわかりにくいので、ざっくりまとめます。

【マーケットを語らず Vol.98】米金利の見通し:10年金利は4.5%程度までの上昇余地

ネットでいい感じに見たいポイントまとめている資料ないかなって思ったら、フィデリティのがあったのでちゃんと詳しく見たい人はリンク先のページ読んでください笑

すごいざっくりした説明でいきます。

まず、米国の金利を理解するにはインフレも同時に見る必要があります。というのも米国中銀の目的が雇用の最大化と物価の安定であり、それらを最適化するために金利を調整しているんですね。

ですので、景気、インフレ、金利は切り離せないものとなります。

金利を見る際には、政策金利と2年、5年、10年満期の国債の利回りの指標を見ることが基本で、この各年限の満期の債券利回りをつなげたものをイールドカーブといいます。(たまに記事とかで見かけますね。)

普通は期間が長いほうが利回りが高いんですが、景気が悪くなって今後利下げするよねって債券プレイヤーに思われていると期間が長いほうが利回りが低い、いわゆる逆イールド状態になります。市場分析だと2年債券利回りと10年債券利回りの差がマイナスになると景気悪化の兆候といわれています。

現在はこの逆イールド状態に入っていて、債券プレイヤーは景気後退を警戒しているのに対して、株式プレイヤーは中央銀行の緩和による株価救済を期待しているため、債券利回りが下がると株価が上がるという、景気の見通しが悪いはずなのに、株価が上昇するという現象が起きていると考えています。

とはいえ、現在も米国のインフレ率が目標の2%をはるかに上回っていることや、

実際にインフレ率が高くなっていた2021年の夏ごろに米国中銀のパウエル議長はインフレを一時的といい、緩和を継続した結果、インフレ率のコントロールが効かなくなり、2022年の急激な利上げをしたという経緯があります。

ですので、米国金利はすぐに下がることはないが、景気の悪化は明確に数字に表れているので、10年利回りは上がらないということで、ドル高にもならず、かといって利下げからのドル下げシナリオを考えるのもまだ早い印象ですね。(政策金利が5.5%まで行けば米債10年利回りが4.5%程度行くという理屈もわかりますが、その前に何かが壊れる気がします。)

円は日銀の政策を注視。国内インフレ率と政治側の意図を考える。

日本の金融政策は政治の道具になっている感が否めないので、経済指標のデータよりも、なんで今こうなってしまっていて、今後の政府のシナリオではどうしたいのかを考える方がよさそうです。

今の日本の金利水準は、阿部元首相が始めたアベノミクスがあり、黒田日銀総裁が中銀が国債の半分ほどを保有し、株価指数のETFを大量に買うという、わけわからんことまでやり、異常に低い水準に無理やり押さえつけられている状況です。うしぐま的には政治の支持率稼ぎに為替水準であったり、株価を活用してしまったことが現状のおかしな状況につながってしまったと考えています。

若干マスコミに切り取られて、捻じ曲げた報道された感はありましたが、とはいえ現状とおそらく今後も続くインフレの原因である異常緩和を無理やり続けたのはいかがなものかと。。金融政策だけで無理やり状況を変えようとするのではなく、政府の役割の重要性をもっと主張してほしかったですね。

阿部さんが亡くなり、黒田さんが退任すれば、もう無理に緩和を続ける必要はなく、現在日本でもインフレ率が上がり2%を上回っていること、また岸田現首相の立場としても、インフレ率の上昇を放置して支持率を落とすことは避けたいのでないかと考えてます。(去年の米国の選挙の争点はインフレでした。)

日銀の新総裁の植田さんが就任するとなった時もサプライズでしたが、黒田さんと同じ思想を持つ人を避けて、利上げの方向性に動かすための人選をしようとした結果なのではないかと考えています。

利上げ、増税、低所得者と高齢者へのばらまきコンボで、ますます中間層とエリートサラリーマン層にとって不利になりそうで、いよいよ働く意欲を持つ人が国から消えるのではないかと危惧してしまいますね。

これらの背景を考えると、さらに金利を下げる方向に深堀する可能性は低いので、円金利はさすがに上がっていく方向なのではないかと考えています。

ということで、確率的には去年の異常な円安状況よりも円高方向にじわじわと動くのではないかと考えていますが、中銀の債務超過などから、日本円に対する信用が崩壊した場合のみ、急激なインフレと同時に円安が生じるリスクがあるかもしれません。(中銀総裁が変わったので、おそらく平気だと思いますが。その分景気はきつそうですね。)

まとめ

ということで、何事も起きない場合でも米国の利上げと日本の利上げ。何かが起きた場合には米国は利下げ方向に動かざるを得ないが、日本は金利をこれ以上下げられないということで、金利で見ると円高方向の方が可能性高いのでは??って感じています。

米株下げ+ドル安円高だと米国株投資を脳死でやっていればいいと思っている人が吹き飛びそうですね。(資産所得倍増計画とか政府が言い出すこと自体がもうね、フラグなんですわ。)

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。

ってことで、これは投資の世界にも非常に当てはまる言葉だと思いますので、リスク管理と常に自分の頭で考えること、常に自分の判断を疑うことを大事して今後もやっていこうと思います。

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