【知識】株式投資におけるメンタル面のコントロールと鍛え方

どうもうしぐまです。

日曜日はマーケットの動きもないので、振り返りをしたりのんびり過ごすことが多いのですが、今回は投資手法と同じくらい重要である投資におけるメンタルについて考えていこうと思います。

今回の目次は以下です。

  • 理論を理解することと実践の感覚は全く違う。
  • 人の思考の癖、バイアスについて理解する。
  • うしぐまはどうやって鍛えたのか。

それでは行ってみましょう。

理論を理解することと実践の感覚は全く違う。

投資に関して勉強しようとか、それっぽい知識をまとめている書籍は読み切れないほど世の中にあふれていますよね。知識としては非常によくまとまっているものもあれば、ちょっと中身がスッカスカだなと感じるようなものまで、ネット上でも実際の書店などでも幅広く見つかります。

まずは完璧に理論を理解してからマーケットで投資をしていこうと考える人も多いかと思いますが、投資に関する理解を深める最短距離は実際に投資をしながら、知識をつけていくことだと考えています。

マーケットは不確実であり、将来の予想の変化や現在の状態にいたるまでの参加者のポジションの偏り、突然明らかになった新しい事実の発表など様々な要因が重なりあった結果値動きが発生します。

そのため、勉強して身に着けた知識通りに動くことはそこまで多くないですし、日々の値動きで見ると方向性は不安定で、数か月単位の目線で見て初めてトレンドが明確になっていることも多いです。

仮に身に着けた知識をベースに投資をしたとしても、投資日から5営業日や10営業日、自分の予測と逆に動いてしまっているときに、本当に当初の判断を一貫して貫くことができるでしょうか?

より大事なこととして、当初損切すると決めていた水準にまで株価が動いた時に、事前に決めたルール通り損切できるでしょうか?

結局数か月の単位でみれば知識をベースに決めた判断の方向に動いたのに、一貫できずに損切してしまった、もしくはすぐ利食いしてしまう、自分が決めている損切水準まで来ているのに、マーケットが頭おかしいと決めつけて、過去の自分の判断に固執してしまうことはおそらく誰もが通る道です。

知識としての引き出しが多いことと、それを実戦のマーケットで上手に活用できることは全く別の話であり、パフォーマンスを出すためには前者よりも後者の能力の方がとても重要です。

世の中のアナリストやエコノミスト、ストラテジストといった職業の人々は確かに知識が豊富です。彼らほど知識があって、毎日マーケットの情報を取り、実際に値動きを予測できる人がなぜ自分の金で投資をせずに投資推奨情報を出すだけなのか?

なぜ自分で自由に投資ができない制限の厳しい金融業界に所属し続けるのか?という問いに対する答えは、知識があるだけではマーケットで戦っていく上では十分ではないということを、彼ら自身もうすうす感づいているのではないでしょうか。

ですので、うしぐまは投資を勉強したいという人には、知識を身に着けることと同時に、必ず少額で実際にポジションをとりマーケットで勝負するということを理解してもらいたいと考えています。

人の思考の癖、バイアスについて理解する。

投資をする際には、人の思考の傾向やバイアスがどのようにかかりやすいのかを理解しておくことが非常に重要です。

ヒューリスティックスとか、プロスペクト理論とか、損失回避性とか難しい単語を丸暗記することは大事ではありません。実際に自分が投資でも人生の何かしらの場面でも、物事を決めつけてしまい、自分が間違えている証拠が明らかにあるのに、自分こそが正しいと主張してしまったことはないでしょうか?

うしぐま自身も自分にそういった傾向があることを自覚していますが、人は自分が信じたいことを信じ、自分の主張にとって都合のいい情報だけを探します。自己尊厳を守るためならば、平気で現実を自分にとって都合のいい世界に歪めて解釈をしてしまいます。

これは日常生活や仕事だけでなく、投資をする際にも顕著に表れる傾向だと思います。自分の判断の間違いを素直に認めて、そこから学ぶことは想像よりはるかに難しいです。

うしぐまはこれに対する対策として以下の3つを徹底しています。

  • 常に自分にかかっているバイアスを意識すること。
  • 投資をする際には根拠とポジションを閉じる水準を事前に明確にすること。
  • ポジションを閉じた際に必ず実際の値動きとそれが生じた背景について振り返ること。

まぁ、これは言うのは簡単で実践するのはめちゃくちゃが付くほど難しいんですけどね。

自分に対して厳しくありつづけること、失敗したことをちゃんと失敗として受け止める精神的な土台がないとまず続かないとうしぐまは考えています。

うしぐまはどうやって鍛えたのか。

まだまだ未熟なところもありますが、

うしぐまが実際に自分のお金で投資を始めたころに何をしていたかを振り返ります。

もちろん今も続けていることもあります。

  1. 自分が冷静でいられなくなる資金額を把握する。
  2. 自分の感情の変化を自覚する練習。
  3. 自分の思考の癖を理解するための工夫。
  4. ルールの欠陥と、自分の判断のミスを区別する仕組みを作る。

ここから具体的なやり方を説明します。

1.自分が冷静でいられなくなる資金額を把握する。

例えば日経ETFを20万円分購入すれば、1日で1%動いても損益は2000円で済みます。

対して日経先物のminiを7~8枚程度扱えば、投資元本は大体2000万円になります。

この場合指数が1日で1%動くだけで損益は20万円生じます。

変化率でみれば同じ1%ですが、実額でみれば1日で2000円と20万円では全く精神的なプレッシャーは違います。自分が投資の損益のことしか考えられなくなり、普段の生活に支障をきたすような状況になれば、その時点の自分が扱えるリスクの限界を超えていると考えていいと思います。

自分をコントロールできるリスク量で、まず事前に決めたルールをきっちり守ることに慣れる時間をとることは大事なことだと考えています。例えば2か月きっちりルールを守れたらそこから少しずつリスク量を増やすというやり方が堅実ですね。

ざわざわしてはいけません。

2. 自分の感情の変化を自覚する練習。

人間の感情に関する書籍なども読みながら、感情のコントロールについてもいろいろ調べていましたが、その中で、感情のコントロールの前にそもそも自身の感情の変化を認知することができないといけないという内容を読んでまさにその通りだと感じました。

科学的に効果がある方法として、5分~10分程度の瞑想があげられており、いやいや、投資をするのに瞑想って(笑)って思いつつも、実際に試してみることにしました。

いや、、これが想像以上にきつい。。。最初は3分でもまず無理でした。

実際にやってみると、いつ自分の意識が全然違うことに向いてしまったのかを考えることができるようになりました。また、実際に投資でストレスを感じた時を思い出してから、その時の感情をコントロールする訓練をするということもしていましたが、個人的には投資を続けていく上でかなり重要な鍛錬だったと感じています。

3. 自分の思考の癖を理解するための工夫。

これはとにかくちゃんと記録をつけることだと考えています。

いつ、何を考えてどんなトレードをしたのか、そのトレードをどんな理由で辞めたのか。それは事前に決めているルールに基づいた時に妥当な判断だったのか、それとも違反してしまったのか。

誰かに見せるわけでもないので、ごまかさずに正直に記載することが大事だと思います。また、同じミスをする場合には具体的な工夫や対策を精神論以外で実行することも大事です。

3か月から半年も続けることができれば、大抵どんな場面に自分がルールを違反しやすいかや、どんな状況で仕掛けているときに勝つことができ、逆にどんな状況で仕掛けたときに負けているのかを把握することができてきます。めんどくさくて続けられない人は、いま一度自分がなんで株式投資をしているのかを考えなおすことをお勧めします。

4.ルールの欠陥と、自分の判断のミスを区別する仕組みを作る。

自分のルールが間違っているかどうかを評価するときには、必ず意思決定を定量化する必要があります。柔軟な判断の余地を残したい気持ちを抑えて、可能な限りルールを定量化してください。

感覚で勝負しているうちは、そもそも改善することが難しく、自分の考えている投資手法が間違っているのか、それとも気分で判断を変えているせいで負けているのかが区別できません。

実際には完璧なルールというものは存在せず、すべて定量化されたがちがちなルールを考えるまで実践ができないと投資そのものに対する興味が薄れてしまう可能性があるため、個人的には少額で実際にマーケットの値動きに触れつつ、どんな根拠で自分が戦うのかを考えたり、何となくこんな動き方をしやすいと感じた感覚を数字で表せるルールに落とし込むことを繰り返すことが大事だと思います。

これらを組み合わせながら、とにかく何度も工夫して取り組むことがうしぐまは大事だと思います。

なんかすごい普通の記事になってしまった笑

メンタルも大事ですが、基本的な知識も大事だと考えているので、たまに書いている知識記事なども見ていただけると嬉しいです。

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