どうもうしぐまです。
3月中旬の銀行破綻からのクレディスイスの買収まではなんでもなかったどころか、強気相場に転じそうなマーケットですね。PCEも出ましたので、何が起きているのかを軽くまとめてみましょう。
今回の目次は以下です。
- PEC価格指数の結果と市場の反応
- 上昇根拠を探すテクニカルに関するゴールドマンのレポートetc
- まとめ
それでは行ってみましょう
PEC価格指数の結果と市場の反応

上記の記事のポイントをまとめてみました。
- 米国の2月のPCEコア価格指数の伸びが市場予想を下回り、前月比0.3%上昇(市場予想は0.4%上昇)
- 前年同月比では4.6%上昇(市場予想4.7%上昇)
- 実質個人消費支出(PCE)は前月比0.1%減
- インフレ鈍化が金融当局にとって明るいニュースだが、依然として高過ぎる水準
- サービス業界のインフレが特に根強い
- 2月のインフレ調整前の個人消費支出は前月比0.2%増
- インフレ調整後の実質可処分所得は前月比0.2%増
- 賃金・給与はインフレ調整前で前月比0.3%増、貯蓄率は4.6%と約1年ぶり高水準
現状の株高の傾向は、特にNasdaqのウエイトが大きい企業のように、競争力も高く事業基盤がしっかりしている企業に資金が集中し始めているように見えました。(小型指数などは弱いまま)
米債利回りは依然として低い水準を維持しています。
債券プレイヤーは銀行破綻の問題を引き続き警戒している状況に対して、株式は強気です。
債券利回りの低下を利上げの停止⇒株式へのポジティブととらえる人がいるということでしょうか。
もしくはFRBのBSの拡大を見て、株式へのウエイトを高めているプレイヤーがいるのかもしれません。





上昇根拠を探すテクニカルに関するゴールドマンのレポートetc

記事の要点をまとめます。
- ゴールドマン・サックスのスコット・ルーブナー氏は、4月の米国株価が上昇すると予測
- ヘッジファンドや個人投資家の弱気ポジションが、S&P500の継続的な上昇を後押し
- ルーブナー氏は、現在のポジションがショートすぎ、バリュエーションも低すぎると指摘
- CTAは、約260億ドルのショートポジションを持つ
- ルーブナー氏のモデルでは、6つのシナリオすべてでCTAが株式購入が想定される
どうやら需給面では市場がすでにかなり弱気になっていたため、銀行破綻が連鎖していないことで買いが入ってくる状況ができているということらしいです。
CTAはトレンドフォロー型の戦略のことですね。商品投資顧問業者なんて直訳だとなりますが、普通に先物系は全般に出てくるので、動いた方向に追随する戦略で資金を動かしているプレイヤーの総称程度の認識でいいと思います。
このように強気を示唆する記事もあれば逆もありますね。

記事の要点をまとめます。
- 銀行混乱の影響について専門家も理解に苦しむ
- S&P500種の年末予想、3カ月間連続で4050のまま変わらず
- 23年利益予想、銀行破綻の前の週から1株当たり約220ドルで推移
- 株式ストラテジストや企業アナリストらの反応は一様に「無反応」
- 銀行混乱によるポジション調整は大手資産運用会社で確認
- ゴールドマンのデータにより、ヘッジファンドの株式ネットエクスポージャーは低水準、ミューチュアルファンドの現金保有は増加
- 個別銘柄のアナリストらは企業収益の見通しをほとんど変えていない
- 第1四半期決算発表を約2週間後に控え、アナリストは企業側からのガイダンスを待つ可能性がある
一言で言えば、今後の収益にどれだけの影響が起きるかを誰もわからないので、今後の企業業績の数字や、収益の予測値を見てから反応しそうということですね。
まとめ
うしぐまなりの理解では、
- 銀行破綻という明らかに危険な兆候は見えたが、FRBによる銀行保護の動きもあり、パニックがいったん収まった。
- 業績の予測値が変わらない状態で、米債利回りが低下したため、必然的にバリュエーション上の数字は安く見えるため、株式のロングにウエイトが増えている。
- パニックによる動きと、それの振り戻しがCTAのようなプレイヤーの存在で振れ幅自体が大きくなっている。
- 債券系のプレイヤーは今後のFRBの金融政策の転換になるきっかけになると考え、利回りが今後低下することを強く織り込んでいる。
ということで、前提としている数字である企業業績や、今後の個人消費がどうなるかってところでまた状況が変わりそうだなと感じます。市場全体でいくと、業績発表の今期の数字より来期の見通し数字で動いていきそうですね。
基本的にインフレが収まる=消費が低下するって話なので、金利低下を織り込みつつ、企業業績予測が既存通りってシナリオには矛盾を感じる気もしますが、どうなるのでしょうか。
今回の記事はこんなところにしておきましょう。
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