どうもうしぐまです。
ニュースラッシュも終わり、ひとまず仕込んだポジションを様子見ていようと思いつつ、懐かしい銘柄名を偶然Twitterで見かけて2月頃から盛り上がっていたので題材にしつつ思惑銘柄についてまとめます。
今回の目次は以下です。
- 思惑銘柄・仕手株ってなに??
- 思惑銘柄や仕手と呼ばれる価格が意図的に操作されやすい場所の合図
- うしぐまが考える思惑銘柄で戦う場合のタブーと実際に戦略を作る際の難しさ。
個別分析の話にしようか悩みましたが、投資対象のくくりの紹介ということで以下と同じ知識分類でいきます。
【知識】投資のスタイルと手法。デイトレ、スイング、長期投資? -前編-
【知識】投資のスタイルと手法。デイトレ、スイング、長期投資? -後編-
それでは行ってみましょう。
思惑銘柄・仕手株って何??
「思惑銘柄」とは、株式市場において投資家の期待や憶測によって、株価が大きく変動する銘柄のことを指します。これらの銘柄は、企業の業績やファンダメンタルズ(基本的な財務データ)だけでなく、投資家の感情や期待によって価格が左右されることが特徴です。
思惑銘柄は主に以下のような要因によって引き起こされます。
- 企業の業績予想: 投資家が、将来の企業の業績が大幅に改善することを期待して、株価が急騰する場合があります。これは、新製品や新事業の発表、大型受注の獲得、業界全体の成長などが理由となることが多いです。
- 買収や合併: 企業が他社を買収することによって、市場シェアや業績が向上すると期待される場合、株価が上昇することがあります。また、2つの企業が合併してより競争力のある企業が誕生すると期待される場合も、株価に影響を与えることがあります。
- 規制緩和や政策変更: 政府が特定の業界に対して規制緩和や税制優遇措置を実施すると、その業界に関連する銘柄が注目を集めることがあります。投資家がその政策によって業界全体が成長すると期待すると、株価が上昇することがあります。
- テーマ株: 一定の期間、特定のテーマが市場の注目を集めることがあります。例えば、環境に優しいエネルギーや次世代の技術などが注目を集める場合、それに関連する銘柄が急騰することがあります。
- マーケットの流行や投資家の心理: 投資家たちが特定の銘柄に集中的に投資することで、株価が急騰する場合があります。これは、市場の流行や投資家の心理によって引き起こされることが多く、根拠が薄い場合もあります。
今回主に扱うシーズメンは2021年の11月頃にメタバース関連のニュースなどで株価が10倍近く10営業日以内に上がったことが印象的でした。とはいえ、あれは思惑が生じやすいテーマ×仕手筋(意図的に株価を吊り上げるプレイヤー)の参加があった結果だとは思いますが。。

※仕手株とは、一部の投資家や投資グループが、株価を操作する目的で買い占めや売り押しを行うことによって、株価が大きく変動する銘柄のことを指します。これらの銘柄は、市場での取引が主導されており、ファンダメンタルズ(企業の基本的な財務データ)とは無関係に株価が操られています。
実際の市場では明確に誰が何をやっているのかを知ることは難しいです。一部の怪しい人たちが煽っていたり、聞いたこともないようなファンドが大量保有報告書を提出している場合は思惑というより仕手に近い印象があります。実際に売買するプレイヤーとしては思惑と仕手を区別するというより、両社特有のファンダメが通じない動きが存在することを知り、値動きのパターンや特徴について把握しておくことに価値があると感じます。(ということで今回の記事ではざっくりまとめてます。)
↓シーズメン社のホームページ
2021年10月22日に発表された同社の思惑買い(仕手の参戦)を誘発したニュースリリース
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3083/announcement/72972/00.pdf
最初の思惑銘柄の特徴でも書きましたが、その時の流行のテーマなどは市場で盛り上がる材料にされやすい印象です。(DX,メタバース,EV関連銘柄,etc)
詳しいコメントはしませんが、一応いつもの株探リンクと業績のスクショも貼ります。



思惑銘柄や仕手と呼ばれる価格が意図的に操作されやすい場所の合図
これは人によっても判断が違うと思いますがうしぐまは以下のふたつの条件がそろったときには常に仕手や思惑銘柄の可能性を意識するようにしています。
- 終日ストップ高の発生
- 数字に換算することができない、もしくは、しても業績にインパクトがないニュースの存在。
終日ストップ高はかなり強烈な合図だと個人的には考えています。これはその日の約定が引けの部分でしかついていないような状況であり、場中はずっとストップ高値で張り付いているときに生じる現象です。チャート上だと、以下のパステルグリーンの丸で囲ってある-が合図になります。

TOBなどの企業買収以外で、終日ストップ高であり、決算系のニュースも出ていない場合は、大抵誰かが仕掛け始めたかななんて考えることが多いです。
ここで勝負する場合、基本的に決算の数字やバリュエーションはあてにならない場所になるということ、1dayで10%~20%の値幅の動きは平気で生じ、終日ストップ高や、ストップ安などが発生しやすく、リスクのコントロールが非常に難しい場所になることを理解しておく必要があります。
ちなみに、記憶に新しい??仕手や思惑で短期で一気に盛り上がった銘柄のチャートをいくつか懐かしみながら貼り付けます。
- 6579 ログリー

- 3936 グローバルウェイ

グローバルウェイはいろいろひどすぎて笑ってみていました。ちなみにうしぐまは8月時点のタイムコインの売却益計上の時に桁を間違えているのかとかいろいろ考えていましたが、わけがわからんから触らんとこっていってスルーしました笑(チャンスといえば大チャンスだったが、、、、)
- 2158 フロンテオ

2021年の後半がいかにバグっていたかがよくわかりますね笑
この企業はたしかビッグデータとかのテーマでした。仕手というより思惑銘柄だったんでしょうが、決算書の数字を見ながらわけわかんねぇなって思っていた記憶があります。基本よくわからんもんは触らないほうが吉です。時価総額という観点からあそこまで高騰したのはかなり驚いたので記憶に残ってますね。
いくらでもあるので、ここら辺にしておきます笑
うしぐまが考える思惑銘柄で戦う場合のタブーと実際に戦略を作る際の難しさ
今回の記事で紹介した銘柄は株価が5倍とか10倍まで高騰した例でしたが、実際は2倍くらいから暴落する銘柄などもたくさんあります。5~10倍くらいまで上がったからこそ記憶に残っているだけで、実際の確率でいくとそもそもここまでの値動きになることは稀です。
これらの銘柄でうしぐまが難しさを感じるのは、損切の閾値(何パーセントで損切りするか)を設定していても、一気に株価が動いて当初のリスクを超える損失が生じてしまうことや、実際に含み益方向に動いた際にも、どこまで動けば妥当なのかの判断がしにくく、利食いの判断が直感的なものになりやすいことです。
結局は事前に決めたルールをきっちり守ること、過去の値動きのパターンからトータルで期待値が有利になる水準をしっかり定めることが重要という当たり障りのない考えになってしまいますね。
最大のタブーはストップ高やストップ安になった場合に無理にポジションを持ち続けて反転を待つことですね。あと、うしぐまは基本的に推奨しませんが、特にこの手の銘柄でのナンピンは危険なのでやってはいけないタブーだと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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