投資をするってなるとそもそもFXなのか、それとも株なのか、投資信託なのか、いろんな手段がありますね。バイナリーオプションみたいなめちゃくちゃとがったものとかもありますが、この記事では株式の投資手法に関して大枠をざっくり書いていきます。
結局どれがどんな意味なのかわけわからんわ、、ってなりそうですね。

今回の記事は長くなるので前編と後編に分けて書いていきます。前編は以下の目次で書いていきます。
- 投資期間による投資手法の分類
- 投資ルールによる投資手法の分類
※投資手法は個人の性格(損失に対してどう感じるか、どれくらい許容できるか)によって相性のいい手法、相性の悪い手法があると感じます。どんなやり方が自分に合うかは自分で決めることですが、どんな手法があるのかを知り選択肢を増やすことは大事なことですし、他のプレイヤーが何を見て投資判断をしているのかを理解するのも市場で戦う上では重要なことです。
投資期間による投資手法の分類
初めて投資をする人に一番よく聞かれるのがデイトレなのか、それともスイングトレード?、それとも長期投資のどれがいいのって話ですね。
デイトレは危ないしギャンブルだからよくないとか、長期投資でやれば比較的安全だとかいろいろ聞きますが、投資期間とその投資手法でとるリスク(お金がどれくらい減ったり増えるか)はまた少し別の話なので、まず投資期間の区別から見ていきましょう。

うしぐまの考えではわかりやすい区別として、まず翌日まで特定のポジションを持ち越すのかどうか、次に四半期単位で発表される決算をまたぐかどうか、大体こんな目安で時間軸を分けられます。
~翌日までポジションを持ち越さず当日で決済する手法~
デイトレーディング、スキャルピングといわれる手法ですね。デイトレーディングの場合はその日にとったポジションをその日のうちに決済すればすべてデイトレということができます。
スキャルピングは株式の板の鞘取りを主に狙うため数秒とか数十秒など1日の中でも、もっと短い時間軸で売買する手法です。下の画像で言えば買値を4,891円で買って売値を4,897円で売るようなことを狙う手法ですね。一つ一つの取引の利ザヤは少ないので何度も繰り返して稼ぎます。

~数日から数週間、長い場合に1か月から2か月ポジションを保有する手法~
これがよく言われるスイングトレードですね。ネットとかでよく見かけるのは1週間~2週間程度でポジションを閉じるやり方ですかね。厳密な定義よりとるリスクの性質で考える場合、長期投資との区別でわかりやすいポイントは決算をまたいでポジションを持つかどうかだと考えてます。決算またぎはリスクが高いので避ける人も多い印象です。うしぐまも決算またぎは基本しません。
下記ページではこのように説明されてます。
スイングトレードとは、2、3日から数週間の短期間で売買を完結させるトレード手法です。

~決算をまたいで半年や1年以上の期間ポジションを保有し続ける手法~
ここも人によって表現は変わりますが、決算をまたいで半年以上特定のポジションを持つようになれば大きい枠では長期といえるのではないでしょうか。長期投資というと、10年とかの期間という人もいますが個人で投資をやっている場合には、半年より長い期間ポジションを抱えていれば長期といえると考えています。
※短期が危なくて長期が安全という話はよく聞きますが、実際に安全かどうかは自分の持っているお金に対してどれくらいの割合を投資しているかで大きく変わります。長期投資であろうとレバレッジをかけて保有すれば十分にリスクはあります。レバナスとか、うしぐまは長期で持っていれば安全とはあまり思えないですね。。もちろん人によって感覚は違うのでどちらが正しいとかはないのですが。。
投資ルールによる投資手法の分類
ここまでで、時間軸の分類をしてきました。ここからは、ファンダメンタル投資やテクニカル投資、バリュー投資やグロース投資などについて順番に説明していきます。
~ファンダメンタルズ投資~
これは企業の業績をベースに投資する手法です。業績の発表が基本的に四半期で行われることを考えると、必然的に長期投資で使われる手法です。その企業の売上や利益などの損益計算書に関する内容と、保有している資産の価値や負債額による経営リスク、業種ごとの事業リスクなども考慮して投資を行います。
決算書に対する理解や特定の業界ごとの特徴の理解が必要であることや、実際の市場はファンダメンタルズから大きく乖離して動くこともあるため、オーソドックスではあるが決して簡単な投資手法ではないです。
投資の神様と呼ばれるウォーレンバフェットとかはこの手法ですね。(より細かくバリュー投資やグロース投資の分類は後編で。)
うしぐまのファンダメ視点の記事はこちら。↓
【個別分析】6070 キャリアリンクって安いのか?それともどうなのか?

~テクニカル投資~
テクニカル投資はファンダメンタルズではなく、その株価の値動きのパターンに注目して投資をする手法です。その性質上、数週間~数か月程度でポジションを切り替えることが多く、短期の時間軸と相性がいい手法といえます。
移動平均線や一目均衡表、ボリンジャーバンドなど調べるといろいろな指標が出てきます。FXとかで勝負している人とかの方が詳しかったりすることが多い印象ですね。ダブルボトムとか、ダブルヘッドとか具体的な形を見つけて勝負するやり方で、ファンダメンタルズと違って値動きだけに注目するため手軽かつ、事業の将来業績の予測など複雑なことをしない分バイアスが入る余地が少ないのが利点だと感じます。ゴールデンクロスとかデッドクロスとかいろんなのがありますよね。


~アクティブ投資とパッシブ投資~
よくNISAや積み立てNISAなどで投資信託を探す場合、アクティブ投資とパッシブ投資なんて言葉も出てきますね。これらは両方とも株式投資の中でも投資信託の分類の文脈で出てくる言葉ですね。
アクティブ投資は市場に対する分析をして、株式指数よりも優れたパフォーマンスを狙うことを目標としますが、パッシブ投資は株式指数と同じ値動きを目標とする手法のことを言います。
手数料の特徴だと都度都度分析をする必要があるアクティブ投資のものが基本的に高く、株式指数と同じ値動きを実現するために、株式指数と同じ割合で株式投資をするパッシブ投資のものが安くなっています。
下記のリンクではもう少し具体的な説明が記載されており、自社のアクティブ投資の方がパフォーマンスが高いですって説明がされてますね。


とはいえ、宣伝をする立場から考えれば、手数料が高い商品を売りたいのは当たり前なので金融庁が分析したレポートの内容も抜粋してみます。
「資産運用業高度化プログレスレポート2020」↓
https://www.fsa.go.jp/news/r1/sonota/20200619/01.pdf

. 国内のアクティブ公募投信の平均的なパフォーマンスをみると、信託報酬等のコストに見合うだけの水準を確保できていないと考えられる。こうしたパフォーマンスの結果、顧客の支持が十分に得られておらず、公募投信市場の純資産残高も伸び悩んでいる。
ここでは国内の話になっていますが、海外も含めて実際に手数料に見合う成果を上げているアクティブ投資の投資信託は少なく、長期で積み立てる場合は手数料が安いパッシブ投資が推奨されることが多いです。アクティブとパッシブどっちにすればいいの??みたいな質問はよく見る印象がありますが、10年以上の長期期間で行くならば手数料が安いパッシブ投資の方が無難といえるのではないでしょうか。信頼できるアクティブ投資の商品を選ぶことが絶対にダメというわけではないですが。。
ここまでで、投資手法に関して説明してきました。長くなるのでいったんまとめるとまず時間軸の場合
~ポジションが日をまたがない手法~
- デイトレ
- スキャルピング
~ポジションが日をまたぐが四半期(3か月)の決算をまたぐほど長くない手法~
- スイング(数週間までといわれることも多いがこの記事ではこの期間で区切る。)
~四半期の決算をまたいで半年や数年~数十年といった期間で見る手法~
- 長期投資
といった分類ができます。
次に投資手法による分類でいくと
~企業の業績の数字や、ビジネスの内容を考慮して判断する手法~
- ファンダメンタルズ投資
- アクティブ投資
~特定の銘柄の値動きのパターンに注目して判断する手法~
- テクニカル投資(上記時間軸分類の場合短期が多い。)
~株式指数と同じ値動きを目標として投資する手法~
- パッシブ投資
すでにだいぶややこしくなってきましたね。投資の手法について考える際は、時間軸と投資判断の基準の話を整理することが大事です。
長くなってきたので一度前編はここで終わりますが、後編では、ここからさらにバリュー投資やグロース投資、モメンタムやリバーサルの考え方、大型株や小型株の区別についてもとりあげていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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