Vtuberのグループ「にじさんじ」の運営会社である5032AnyColorがストップ高ということで少し気になり見てみることに。
今回の目次は以下です。
- ここ最近の値動き
- なんでストップ高??
- うしぐま的に株価はどう見えるのか。
- この動きはどうなりそうかの考察
特に自分はポジションを取るつもりがない場所なので気楽に書かせていただきます~
ここ最近の値動き
この銘柄そもそも上場したのが2022年6月8日ということでまだ上場から1年経ってないんですね。
ってことで上場来の値動きを見てみましょう。

ピークをつけた去年の10月末からガンガン下げていますね。
高値13,790円から直近の安値3,930円で70%近くもう下げてたんですね、、
そんなAnyColorが本日終日ストップ高ということですが、、これは何が起きたのでしょうか。
なんでストップ高??
とりあえずニュースを見てみることにしましょう。
よくお世話になっている株探さんで見てみると、、


ANYCOLOR-ストップ高買い気配、東証プライムへの区分変更申請、通期営業利益予想を上方修正
1.東証プライムへの区分変更申請と2.通期営業利益予想の上方修正とのことです。
後者はそのままですが、前者の意味がわからない人もいるかと思うので軽く補足。
正確な数字を調べるのがめんどくさ、、ざっくりなイメージの理解が大事なので、日本銀行 ETF 保有額とかでネットを調べると…
2022年3月末時点でETF保有額が51.3兆円とか出てきます。(国内のETFの保有額は9割くらい日銀が持っていると思っていいです。ざっくりなイメージ。それぐらい持ってます。)
で、このETFの中身が市場指数(日経225やらTOPIXやら新しいプライムやらetc)と同じ値動きをすること目的とするものです。
これとETFじゃないインデックス投資信託の残高を合わせた分だけいまルールベースで運用しているファンドがあります。
インデックス系の全ファンドはAnyColorがプライム指数に採用されたら、指数と同じ値動きを実現するためにAnyColorをルールベースで買わないといけないので、先回りして買いが入ります。
ざっくりこんな感じで採用されたらめっちゃ買わないといけない人たちいるから先に買っちゃおうぜって勢いですね。まぁ、まだ申請しただけで区分変更が確定したわけではないみたいですが、、
(ちゃんと計算すればいくらぐらい買いが出てくるのかは計算できます。うしぐまもちゃんと勝負する場合は概算でも計算します。)
次の項目に譲りますが、それとも後者の業績上方修正で買われているのかも考察していきます。
うしぐま的に株価はどう見えるのか。
大前提として、株価はその企業の企業価値(お金を将来にわたりどれくらい稼ぎますか、いま持っている資産額は現金にしたらどれくらいですかの合計)で決まると理論では言われています。
とはいえ、将来いくら稼ぐかを正確に予測することはできないし、実際の市場はルールベースで売買しないといけない人や、信用取引のロスカット、投資家のリスク許容度など様々な要因で売買が行われます。
よくいわれるファンダメンタルズと需給の話ですね。両方大事なので両方の目線で見ることが大事ですが、ひとまず今回はファンダメンタルズの視点での話をします。
- お金を将来にわたりどれくらい稼ぎますか

ここも株探さんのサイトを参考に見ていきましょう。
今回の営業利益の上方修正はPL(損益計算書)の視点ではかなりポジティブですね。企業価値を見る場合は会社全体の数字か、もしくは1株当たりの数字でそろえてみなければいけません。
営業利益の通期予測が92億円と出ていますが、3/15に発表された3Q単体で見ても約32億円であり、その前の1Q,2Qが両方とも21~22億円であったことを考えると改めて利益額が伸びたことが確認できます。すでに3Qまでの累計で75億円ですので、通期で92億円はこのままいけば余裕で達成できそうですね。ここから税金とかを除いた純利益ベースで見ると、通期予測が63.8億円になっています。

対して本日のストップ高を付けたお値段4,645円、時価総額(会社の売買されている値段)が1,421億円ということで、63.8億円を今後も利益として出してくれると仮定した場合には大体22.3倍くらいのお値段になってますね。日本いまだに低金利とはいえ、米国債券の利回りが3~4.5%近くまで上がっていたことを考えると成長期待を除いた場合は割安とは言えなさそうですね。(利回りベースで考えた場合)
逆に直近の売上や利益が継続すると考えた場合は四半期で利益が22.5億近く出てますので、4倍して通期90億、さらに今後も売上がまだ伸びると仮定すれば年間利益が100億とかは普通に超えてくる予測が立てられます。そう考えれば割安と考えることもできそうですね。
(AnyColorのような売上が伸びると利益額も一気に増える企業は売上成長率の予測をどう立てるかで企業価値が大きくぶれるので人によって意見が大きく分かれると思います。)
2. いま持っている資産額は現金にしたらどれくらいですか
こちらは企業のBS(貸借対照表)を見て考えていきます。
これも深堀すると帳簿上の価格と時価の換算や、投資有価証券が多い場合の考え方など考えることがたくさんあって厄介ですが、AnyColorさんはこっちは楽ちんでほぼ考慮に入れる必要もなさそうです。

総資産168億円のうち、流動資産が159億円ということで、資産側はほぼ現金ですね。
対して、負債50億円でこれもほぼ純粋な借入金や未払金ですね。ということで、この会社いま持っているお金は168億円-50億円=118億円でざっくり考えても問題なさそうです。
あとは毎年63.8億円稼いでいま118億円の現金を持っている会社をいくらくらいで売買するのが妥当かなぁなんて考えていくとファンダメンタルズ側の水準感みたいなものが見えてくるような気がします。
(今回直近四半期でまた売上が伸びているので伸びるシナリオ書くとまだまだ伸びて割安!!なんて考え方もできるのですが、、)
この動きはどうなりそうかの考察
まぁ、正直わかりません笑
(てめぇこらぁうしぐまぁ!!!とか言わないでくださいm(__)m笑笑)
いやぁ正直バーチャルyoutuberってものがどこまで伸びるかなんて全然わからん、、これ完璧に予測できる人おらんやろ。。。って思いますね。
うしぐまは特定のポジションを推奨することはしませんし、本当に市場の値動きは確率分布であって必ずこうなるとかは言えないと思ってます。
ということで、基本的にはどんな目線で企業の値動きを見ているのか程度の話を中心に投稿していきたいと思います。企業価値とかも厳密にいうと利益額というよりキャッシュフローの話とかになるけど、細かい話を突き詰めすぎて結局市場で生き残っていくことにはつながらんよねって立場です。
今回はファンダメンタルズで記事書きましたが、ボラティリティをどう扱うかみたいな目線で見る方が面白いかななんて思うことも多いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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